最新情報
クリアランス金属を材料とした中部電力株式会社向けグレーチングの製造について
2022/03/14
株式会社木村鋳造所(以下、弊社)は、中部電力株式会社(以下、中部電力)からの要請を受け、クリアランス制度で確認を受けたクリアランス金属を中部電力から市中鉄源価格で購入し、浜岡原子力発電所敷地内で使用するグレーチングを製造し中部電力に販売する契約を締結したことをお知らせいたします。グレーチングの全長は約1.4km、使用するクリアランス金属は約80トンになる予定です。
「クリアランス制度」は、2005年の「原子炉等規制法改正」によって定められました。原子力発電所内で発生する解体撤去物等のうち、放射能レベルがきわめて低く、人の健康に対する影響を無視できるレベル(年間0.01ミリシーベルト以下)であることを確認したクリアランス物の再利用を促進する制度です。2015年度から2017年度にかけて国の委託事業として実施されたクリアランス物の再利用に関する実証をはじめ、これまでにクリアランス金属の再利用に関する取り組みが行なわれてきており、今回のグレーチング製造は本制度の本格的な商業的活用としては初めての事例になります。
鋳造業は鉄のリサイクル業でもあります。弊社は鋳造メーカーとして、そして、浜岡原子力発電所のある御前崎市の一企業として、循環型社会形成の一翼を担うべくこの事業に取り組む次第です。また、本事業を通じてSDGsの達成にも微力ながら貢献できればと考えております。
関係者の皆様の変わらぬご理解とご支援を、何卒よろしくお願い申し上げます。
クリアランス金属の活用を通じた4つのSDGsの取り組み
1.SDGs9:産業と技術革新の基盤をつくろう
2.SDGs11:住み続けられるまちづくりを
3.SDGs12:つくる責任つかう責任
・クリアランス金属のリサイクルによる、発電・買電の好循環の創出